数秘術

数秘術とは
自分自身が生まれもった数字から導き出される占いです。
生年月日を足していき、誕生数秘と呼ばれる3つの数字を導き出し、自分自身の本質や強み、生きる上での目標を読み解いていきます。
単なる数字で何がわかるのだろうか、と思うかもしれませんが、実は1〜9までの数字は固有の意味をそれぞれ持っていて、象形文字のように数字の形から考え方・性格などがイメージされます。
人間は脳が左右に分かれていて、数字を見るときは無意識に右脳を使っていると考えられているのです。
右脳は、芸術的・感覚的な要素が強く、パッと見た数字のメッセージを受け取りやすくしています。
数字本来が持ち合わせている力があるので、生まれた日というそれぞれがが持つ特別な数字を導き出すことで、本人が持つ運命を知ることができるのです。
数秘術は、1つだけではなくていくつか種類が分かれていて、使われる数字も1〜9までだけではなく、ゾロ目も占いに使われることがあります。

数秘術は歴史が深い占い
占いは長い歴史を持っていることも多く、古代から占われていたということはよくあります。
その中でも、数秘術はかなり歴史が長く深いので、プロの占い師も占い方法として使っている人も多いです。
数秘術は、分析学という考えもあり、数学は「宇宙のエネルギー」をもっていると考えられています。
この考えは、ギリシャの哲学者であり数学者であるピタゴラスが「数秘学」という学問を見出したことからスタートしているのです。
ピタゴラスは「あらゆるものは数の法則にしたがっている」という思想のもと、数秘学を導き出しています。
こうした観点から、数字は人の行動や精神分析に役立つと考えられ、多くのデータから読み取る統計学とも結び付けられており、歴史の古さと共に数字がもつ正確さや分かりやすさなどから占いとして長らく発展を遂げていきました。
現在では、他の占いとあわせて使用されることも多い占い方法です。

数秘術にはいくつか種類がある
数秘術、というのはタロット占いのように方法が1つだけではなくて、いくつか種類が存在します。
以下のように、3つ種類があります。

・カバラ数秘術
最も有名で、世界中で人気がある数秘術の種類として知られています。
カバラ数秘術は、もともとの数秘術に対する概念の他にユダヤ教の神秘主義思想「カバラ」が結びついたものです。
考え方としては、世の中や人間の人生全て、9年周期サイクルで循環しており、1年ごとに数字を与えられていて、それぞれにテーマがあるというイメージです。
自然の成長サイクルに例えられることが多く、1年目は種まき、9年目になるまでには土にかえっていくといった感覚だと思ってください。
特徴は、相談をしている人の「今」が分かることはもちろん、「前世ではどんな人間だったのか」ということまでわかるので、相談している人が前世で抱えていた問題、それらを踏まえて今をどう生きていくべきなのかを教えてくれます。
さらに、今の自分が来世どんな風に生きるのかも予測が可能なので、魂の行く末までがわかる壮大な占いです。
・現代数秘術
数秘術を大きくとらえたものとして知られていて、非常に複雑な数字のとらえ方をしています。
時代を経て変化したものではありますが、それだけ皆が多くの悩みを抱えるようになったことだと認識しましょう。
長い歴史を持つ数秘術の中で、20世紀以降に現代数秘術は広まった比較的新しい数秘術のため、以前から数秘術に注目していたヨーロッパだけではなく、アメリカ国内でも非常に広まっていった方法です。
生年月日だけではなく、名前も含めて数字を算出しているので、複数の数字が導き出されることが特徴です。
・ピタゴラス数秘術
ピタゴラスが導き出した数秘学をベースにした方法です。
数字を理論的に分析している傾向が強く、ゾロ目を特別視しない・スピリチュアルな観点では結果を見つめないことが特徴的です。

数字の考え方
もともと、1〜9の数字を基本として判断していきますが、それぞれの数字にきちんと意味があります。
これらを「ルートナンバー」と呼び、全ての基本と認識しているのです。
数秘術独特の考え方としては、例えば2桁以上でもルートナンバーに関連付けられます。
例えば、12だとすると3、17だとすると8といったように、独自の方法を使って関連付けるので、全ては1〜9で意味を考えています。
また、名前を使用する場合はアルファベットにも数価を持たせて、数字に変換をするのです。

現代数秘術は4つの「コアナンバー」がある
3つ種類がある数秘術の中でも、現代数秘術は細かに数字をとらえているため「コアナンバー」というもので4つ分けられています。
自分がどのような人生をたどるのか教えてくれる「ライフパスナンバー」、自分の人生はどのような目的が定められているのか・使命は何かを教えてくれる「ディスティニーナンバー」、自分が生きている上で本当に求めているものは何かを教えてくれる「ソウルナンバー」、日常生活での人の関わり方や自分自身の性格を教えてくれる「パーソナリティナンバー」があります。
自分自身を深く知りたいということであれば、ソウルナンバーやディスティニーナンバーを知ると良いですし、まずは今生きていく上で必要な情報を知りたいということであれば、ライフパスナンバーやパーソナリティナンバーで占いましょう。
自分で占う場合、どの方法がいいのか迷うことも多いので、まずは占い師に相談してみることも1つの手です。

2021年05月15日