紫微斗数とは

紫微斗数とは
あまり聞き慣れない人が多い占いですが、最近ではじわじわ人気が出てきています。
紫微斗数は、生年月日と生まれた時間・場所、性別を元にして占います。
一般的には生まれた時間が分からなければ、0時に設定して結果を出しますが、紫微斗数の場合生まれた正確な時間と場所がしっかりと分からないと占うことができません。
そのため、若干の不便さを感じられるかもしれませんが、その分非常に細かく読み取ることができます。
発祥は中国ですが、台湾・香港・シンガポールでも非常に馴染みの深い占いです。

紫微斗数でわかること
自身の深い部分を知ることができるので、どのような悩みにでも対応が可能というのは紫微斗数の強みです。
何かの相談がなかったとしても、例えば自分自身についてもっと知りたい、なぜ仕事や恋愛がうまくいかないのだろう?といった、漠然とした感情でも大丈夫です。
誰にも「なんとなく不安」「なんとなくうまくいかない」時が必ず起きるので、そんな時に明確な相談内容がないと占えないような方法だと解決はしません。
漠然としているからこそ、紫微斗数はその力を発揮します。
紫微斗数は、命盤というものを使用し、その中にある「命宮」という部分に入る星や他の宮との関係性を紐解いていくことによって、自分が今どう感じているのか悩みの芯はなんなのかについて結論を出すことが可能です。
悩み事に宮が存在していて、恋愛でいえば今付き合っている人の浮気願望、あなた自身の恋愛傾向などを深掘りしてもらえます。
つまり、多くの疑問をあらゆる角度から鑑定できる強さがあるのです。

紫微斗数はかなり細かく分かれている
宮、と呼ばれるものにそれぞれ星が分類されていることが紫微斗数の特徴ですが、宮は12に分けられていて、気になる悩みに関連する宮だけではなくて、対になる宮も一緒に見ます。
なぜなら、紫微斗数は対角線上にある宮同士はお互いに影響を与え合うことから、1つの宮だけではなくて対で見ることが普通です。
12の宮はそれぞれ「自分のこと」「兄弟や両親のこと」「恋愛、子宝に恵まれるか」「病気や金運、精神的なこと」「仕事や人間関係」など、非常に具体的に教えてくれるよう分かれていることが特徴だといえます。
これらの宮のほかに「身宮」と呼ばれるものが全く別に存在しています。
身宮の場合は、もとも自身が持つ人生の宿命ではなくて、後天的な部分での人生を教えてくれるものです。
知っておくことで、人生の決め手やキーポイントを理解できるともいえます。

紫微斗数の場合、宮の中に配置される星などを見てしっかりと鑑定していきます。
使用される星の数は様々ありますが、最大で108個使用され、実在する星だけではなくて虚星という場合もあります。
星は5つのランクに分けられていて、ランクが低いほどに重要性や影響力は弱いと考えられ、吉星・凶星・平星に分類されます。
一般的に「凶」とつくものは、悪いものだと思われていますが、紫微斗数に限っては凶星だといってもかなり悪い鑑定結果が出る、ということではありません。
吉星も平星も良い面があれば悪い面もあるため、星が持つそれぞれの特徴や入っている宮によって関係性も変化していくので、丁寧に見ていくことが重要です。
星には「◎○△⁇」という記号が命盤につけられていて、星の優劣に関係しているのかな?と思うかもしれませんが、星の輝きの意味を示しています。
輝き度合いに関しては、非常にたくさんの説があるのでどれが正解かどうかはなんともいえません。
占い師によって感覚の違いが出てくる部分でもあるため、結果にも若干違いが出てくることを理解しておきましょう。

紫微斗数が相性の良い分野
占いにはそれぞれ相性の良し悪しがあります。
1つの占いでいろんなことを鑑定はできますが、「特にこの分野が得意・不得意」と分かれていることが多いです。
紫微斗数の場合は、相性が良い分野は「自分について」「恋愛について」だといえます。
やはり、生年月日のほかにも生まれた時間と場所を正確に使用して鑑定を行うので、自分自身については非常に深く知ることができます。
生まれもった性格、素質などをしっかりと鑑定し、自分自身も知らなかった本心や深層心理を教えてくれます。
自分と向き合うことは、ある種自分の悩みと向き合うことにもつながるので、まず自分を知ることは占いとしても非常に効率的なことだといえるでしょう。
次に、恋愛についてですが、紫微斗数には「夫婦宮」と呼ばれる宮があり、そこでは結婚運や家庭運だけではなくて、自分が好きになりやすい異性のタイプや失敗しやすい恋愛の傾向なども深く教えてくれます。
あんまり良い恋愛ができない、いつも振られてしまう…という人は、紫微斗数で占ってもらうことによって、自分の恋愛の癖を知ることが可能です。
もちろん、今付き合っている人と結婚していいのかどうか、恋愛をしたいけれどどんな人と付き合えば結婚までスムーズに導かれるのか…なども教えてくれます。
何かと悩んで立ち止まってしまう人にはおすすめの占い方法です。

逆に紫微斗数は、「いつ、どうなるのか」という時期が絡む相談には向いていません。
あくまで、人生そのものの運気の流れを確認してくれる占いなので、「○年以内に結婚できる」「転職するならいつ頃」というような、近い未来の時期を鑑定することは占い方法として不向きです。
先天的な運勢を見てくれる占いだと理解し、相談内容は決めるようにしましょう。

2021年05月15日